人気ブログランキング | 話題のタグを見る

感じ方が変わりました

バジリコ雑感

AAのはじまりは、1935年に、一人のアルコホーリクがもう一人のまだ苦しんでいるアルコホーリクに会いにでかけたことから始まりました。
ビル・Wは、商談に失敗し、やめていたお酒にまた手をつけてしまいそうでした。その時、町の教会に電話をかけて、お酒をやめられずに苦しんでいる人がいないか尋ね、ドクター・ボブを紹介されたのでした。

私がお酒をやめてから失業した時、経済不安などの先行き不安に押しつぶされそうでした。ひきこもり傾向のある私は、ひきこもらないように、すぐに朝7時から数時間の煙草のポイ捨て防止のアルバイトを始めながら、再就職活動開始しました。バイト先に7時に着くためには6時ころに自宅を出ます。2月の頃で、真冬で真っ暗でそして静かでお寺の鐘だけが響きわたっていて、そんな中、失業という不安を背負って外に飛び出していくのですが、そんな時に前述した「AAのはじまり」の話を思い出して奮起していました。もちろんミーティングに行って仲間たちとかかわることはやめませんでした。
普通だったら、交通費もかかることなので、再就職できたらAAプログラムも取り組む、という順番で考えるのかもしれませんが、私の経験から言っても、AAプログラムを一番にすると、不思議に思われるかもしれませんが、仕事、その他のこともうまくいくのです。今となっては、この時に失業したことで、現在の仕事で国家資格も取得し、逆にあの時に失業していてよかったとさえ思えます。

私がセクシュアルマイノリティミーティングを開きたかったのは、ストレートの仲間たちが、私が望んでいるようには私を理解してくれないから、というような自分勝手な動機もあったのですが、逆に「素晴らしい理解者」などいなくてよかったと思っています。もしそんな理解者がいたら、私はそれに安らいでしまい、このセクシュアルマイノリティミーティングでの素敵な仲間たちとの出会いを取り逃していたでしょう。

「うまくいかない」という現象に対して、飲んでいた頃の私は、腹立たしく、自己れんびんになることでしかありませんでした。ところが、AAプログラムにつながり、飲まないで生きてみると、「うまくいかない」という現象は、成長とか発展の兆しのように感じられるようにもなりました。
自分の感じ方が変わるなんて、
いや、不思議です。



この文章は、個人の意見、考え方であり、AA全体の方針や、AA全体を代表する意見ではありません。また、AAがこの意見を支持しているわけではありません。
by aa-sekumi | 2012-02-25 14:52
<< 明日 2012年4月のミーティング開... >>