AAのはじまり

AAの創始者はビル・Wとドクター・ボブの2人です。
証券アナリストのビル・Wは何度も精神病院に入退院を繰り返しても酒が止まらない、重症のアルコール依存症者でした。その彼は教会のミーティングに参加することで、心の平安が得られるようになります。
ところが、仕事でオハイオ州に出張したビル・Wは飲酒欲求に襲われそうになり、その地の教会に電話をします。

「地元のアル中を紹介してほしい」

それが彼の望みでした。こうして彼は外科医ドクター・ボブを訪ねます。
ドクター・ボブも、ほとんど諦めかけていた重症のアルコール依存症者でした。
2人はお互いの酒にまつわる経験を語り合うようになります。
そうして、お互いの経験を語り合うことで、共感することができ、ドクター・ボブも酒が止まりました(1935年06月10日)。

そして2人はどうしたか?
3人目を探しに精神病院へ行くことにしました。これがAAの始まりです。
アル中が集まってミーテングをすると酒が止まる。この発見に喜んだビル・Wは次から次へとアル中をミーティングに連れてきました(教会からは独立しました)。
しかし、半年間努力を重ねても、ひとりのアル中も救うことはできませんでした。一旦、ミーティングで酒が止まっても、誰もやめ続けることができませんでした。
ビル・Wはひどく落胆しましたが、主治医が彼に指摘しました。他のアル中は救えなかったが、その間ビル・Wは一滴も酒を飲まなかった。それどころか、飲むことさえ考えなかった。だからこうした活動を続けたほうがいい。
これがAAの原理になりました。こうした活動を続けることが実って「飲まないで生きる」回復したAAメンバーが増えていきました。
AAのミーティング・ハンドブックの表紙には、こう書かれています。

誰かが、どこかで助けを求めたら 
必ずそこにAAの(愛の)手があるようにしたい
それは私の責任だ

だからAAメンバーは、何よりも自分が生きるために同じ病気の仲間の手助けをします。
ブログ担当者も、あちこちの病院を訪ね、患者さんと話をし、病院や社会福祉協議会や保健所の援助職の方々とも話をしています。
ある時、そうした援助職の方と話をしている途中で、ふと気がついたことがあります。

「この人(援助職者)は、こうして真面目に私の話を聞いてくれるけれど、それは勤務時間中だからだな。仕事でやっているのだから、勤務時間外にはアル中なんかと関わり合いにはなりたくないんだろうな。」

援助職の方は仕事とプライベートを切り離す必要があります。でも、私たちはそうではなくて、24時間、365日アル中と関わりになりたいのです。
私にとっては、AAメンバーのオフの時間というのはないのですから。



今月のミーティング案内です。

08月21日木曜日 1900~2130時
新宿2丁目 コミュニティセンターakta
http://www.rainbowring.org/akta/

ミーティングではアルコールをやめて生きる選択をした、セクシュアルマイノリティのAAメンバーがそれぞれの体験を話します。
アルコールの問題に関心のあるセクシュアルマイノリティ(レズビアン/ゲイ/バイセクシュアル/トランスジェンダーなど)の方ならば、どなたでもご参加いただけます。

今月はオープン・メッセージもあります。

AAセクシュアルマイノリティ・オープン・メッセージ
「アルコール依存症からの回復」
2008年08月30日(土曜) 1800~2000時
新宿2丁目 コミュニティセンターakta
http://www.rainbowring.org/akta/

参加費:無料
プログラム
(1)アルコホーリクス・アノニマスの回復のプログラムについて
(2)メンバーによるアルコール依存症からの回復の体験談
(3)参加者の方々との交流タイム

オープン・メッセージはセクシュアリティにかかわらず、どなたでもご参加いただけます。
こちらはアルコールの問題でお悩みの方だけでなく、ご家族の方、医療/行政機関の皆さんのご参加を歓迎します。
お気軽に、おいでください。
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by aa-sekumi | 2008-08-06 22:35 | Comments(1)
Commented by KAST at 2008-08-06 22:53 x
わが国では、アルコール依存症の判定には、久里浜式アルコール依存症スクリ-ニング・テスト(KAST)が、よく使われます。
アルコール依存症治療の総本山、国立病院機構久里浜アルコール症センターが開発したテストのサイトをご紹介します。
下記URLを貼り付けてお使いください。

http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/J-2-5c.html
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