サンフランシスコのAAミーティング

昨年、セクシュアルマイノリティのメンバーがサンフランシスコ滞在中に、現地のAAミーティングを訪ねて、その様子を報告してくれました。

『サンフランシスコ滞在中に現地のAAミーティングを訪ねて素晴らしい気づきを、いただくことができました。

【スポンサー・シップがとてもしっかりしていること】
私の相談に親密にかつ丁寧に答えてくれますが、彼らは必ず最後に
「これは私の場合だから、あなたは自分のスポンサーに相談した方がいいよ。」
と言います。
それだけスポンサー・シップを大切にしていることがよく理解出来ました。

【ニュー・カマーをとても大切にしていること】
ミーティング前にセクレタリーが必ず会場にニュー・カマー(はじめてAAにきた人)がいるかを確認します。
もし、いる場合は仲間達が皆拍手で彼を大歓迎します。
そして仲間の中で彼のためにテンポラリー・スポンサー(暫定的なスポンサー)になれる人がいるかも挙手で確認し、ミーティング終了後はテンポラリー・スポンサーがニュー・カマーの手助けをしています。
ニュー・カマーはいつ飲んでもおかしくない状態(言い換えれば、生きるか死ぬかの状態)なので皆で彼を助けようとしている姿は感心しました。

【サンフランシスコではセクシュアルマイノリティ・ミーティングは特別ミーティングではなく、通常ミーティングであること】
性別による差別はありません。
ミーティング一覧表の詳細欄に「ゲイ・レズビアン」との記載はありますが、これはダブル・クローズドという意味ではなく、「ゲイ・レズビアン等セクシュアルマイノリティー・メンバーが多い」というインフォメーションにすぎません。
なのでミーティングにはストレートの仲間もいました。
レズビアンのセクレタリーに聞いたところ、「AAの12の伝統」にもある通り

「AAのメンバーになるために必要な条件はただ一つ。飲酒を止めたいという願いだけである。」

ためです。
国籍も性別もセクシュアリティも関係なく、仲間達が分かち合ったり、手をつないで平安の祈りをしたり、抱き合っている光景には感激して涙が出ました。

【彼らの分かち合いからは力と希望をもらえる】
彼らはきちんとAAプログラムに取り組んでいて、なおかつしっかりとしたスポンサー・シップを結んでいます。
そのため、彼らの話は飲んでいた時はどうだったか、そしてAAプログラムを使って今どのように良く変わる事が出来たのかというものでした。
またソーバー(断酒期間)の長い仲間は、最近彼らの身に起こった怒りや恐れに捕われた事件を話し、それに対してAAプログラムを通してどの様に乗り切ることができたかを話してくれます。
そのため、聞いている仲間達は話しをしてくれた仲間から「経験と希望と力」を貰う事ができます。
ミーティングの後には、その仲間に皆が「希望を持てる話をシェアしてくれてありがとう!」と抱きあってお礼を言っていました。
サンフランシスコでは仲間達がいつもミーティング会場で笑顔でいるのは、ここに理由があるように思えました。これに較べると(あまり比較するのは良くないのですが)日本のミーティングでは、まだまだ自分の不幸な話に終止してしまう状態が多い気がしました。
「自己憐憫」の話で終わってしまい、AAプログラムを使ってどのように良く変われたか、の部分が欠落しているため、昔と今が変わっていないため、「希望と力」をもらえる機会がサンフランシスコに較べて少ない気がしました。
これから日本のミーティング(特にセクシュアルマイノリティ・ミーティング)もニュー・カマーを迎えるためにも、引き付ける魅力を持ったものに出来ればと考えていました。

現地の仲間は初対面の僕を食事に誘ってくれたり、自宅に招待してくれました。
そして「疲れていないか?」「空腹ではないか?」等、絶えず気を配ってくれた記憶があります。
今振り替えると一人旅の僕に「HALT」(空腹Hungry、怒りAngry、孤独Loneliness、疲れTiredがないか)の心配をしてくれていたのだと思います。
また白人メンバーがほとんどの中、アジアから旅で参加していたのは僕だけだったので、僕のことを初日から覚えてくれていた仲間もいて、滞在中カストロ通りを歩いていると

"Hi! Welcome to San Francisco!"

と何人かのメンバーから声をかけてもらい、そのまま食事に誘ってもらったことも思い出しました。
国境を越えた仲間のフェローシップに感激したのを思い出しました。』



08月30日のオープン・メッセージにはたくさんの方が訪れてくれました。
この日のために、わざわざ他県から新宿2丁目までやってきたセクシュアルマイノリティの仲間もいました。
わが国では、私たちは本当にマイノリティです。
そうした私たちが集まって、経験を分かち合うことの大切さをあらためて実感できました。
「経験と希望と力」をいただくことができました。
本当にありがとうございました。

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by aa-sekumi | 2008-08-31 15:46 | Comments(0)
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