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仲間の体験談—ルーさん Part 4

 仲間の皆さん! 残暑も落ち着き始め,如何お過ごしでしょうか? 前回,「来月に!」などと調子の良い事を言って置きながら…酒を止めても,先延ばし癖がなかなか取れない,口だけルーです….
 平成8年秋に自主退学というか中途退学したボクは,実家に戻り,児童障害者福祉施設でボランティアを始めた.初めての日,動物園の遠足だった.当たり前の事だが,初対面のボクには誰も関心を開いてくれなかった.でも帰り際,ボクが車で出発しようとした時,児童皆が,小型バスの窓から「ルーさん! バイバイ!」って手を振ってくれた時…ジ〜ンと胸が熱くなった.温水プール実習の時は,足が不自由な子が,裸で地べたに座って平然と着替えているのを見て,自分のハンディを受け入れて前向きに生きる姿勢を感じた.この仕事,やりがいはそれなりに感じられた.でも…当たり前だが,酒が飲めない.翌平成9年の2月位までで,止めたんだけど…驚いた事に,あれから毎月,ボクの実家には,その施設の通信が送り続けられていたんだ! 今では,ボクの部屋の住所に変更届けを出して郵送して頂いている.向こうのシステム上の事なのかもしれない.それでも…今年で17年目だ.ボクからのコンタクトは一切無いのに….感に堪えません!
 そしてボクの進路は,あの事故を起こした平成5年の夏から通っていた地元の居酒屋に雇って貰う事になったんだ.そこは,客からの酒は飲んでも OK! だった! 安い店だったけど,客時代ボクは,店長や他の店員に酒をおごっては毎回1万円位のお会計.今思えば美味しい客として可愛がられていたに過ぎなかった.同じサイドに立ったら,店長がまるで別人になったんだ! ケジメと言うよりは,その時のボクの感覚ではイジメとしか思えなかった.ワンマンだった.店内では大人気無い罵声を浴びせられ,洗い場を泣きながらやっていた時には,カウンターの勿論ボクも知っている常連さんが,同情して瓶ビールを頼んで,そっと突き出してくれたんだ.あの時の心境…涙を手で拭いながらも何杯も頂いた!(笑) 焼き場,煽り場,刺し場の片付けも,店長が座って客と飲みながらも,やはり罵声は止む事が無く,悔し涙の日々は続いた.そして,もう1人,後にボクの彼女になる子にも,店長の攻撃は向けられた.店が終わってから,少しずつ彼女(Rちゃん)と飲む機会も増えて行き,自然と付き合う感じになったんだけれど,この頃はまだ,数年後のボクが,あそこまで堕ちている事など彼女には想像すらつかなかったろうと思う….そしてボクは彼女に,恋愛感情と言うよりは,お互い店長からいじめられている者同志…と言う所で,甘えたい感覚,慰めて欲しいと思っていたのだと思う.
 翌年,店長は独立の為,店を去る事になったんだ! 嬉しかったなあ.そしてボクは正社員として仕事に就かせて貰ったんだ! 週3日,1日置きに午前中から仕込み当番が有った.その前日は仕事を終えたら帰れば良いのに,そうは行かない! 最低1軒には足を運んだ.常連だった屋台村だ.仕込みの日は翌日が遅番だったから勿論,朝までだ! キャバクラにも必ず足を運んでいた.しかも.仕事着のまま…長靴に白衣,そして捩り鉢巻きをビシッと決めて! う〜ん,馬鹿 !?(笑) 多分,ボクの中では格好良い!って言うか,男らしさを見せたい!みたいな感覚があったのだと思う.お気に入りの指名ホステスもいた.カラオケ・タイムが終わっていても,店長に一声!「ルーちゃんに1曲イイでしょ!」って.その彼女が別のテーブルからでも「ハイ! ルーちゃんの志村けん5秒前!」って…カウントダウンで一発芸! 仕事場では,それでお客からビールを貰っていたけど,流石に….勿論その彼女に対して恋心なんて無かった.ただ元気があってウマが合った!ってだけだ.アフターして〜なんて思った事も無かった.ただ,無意識的にキャバクラ通っていれば,イコール,ノーマルの男!みたいな感覚になれて,当時は表面上の生き方として楽だったのだと思う.
 そう言えば,ボクの働く居酒屋はチェーン店で,その別の店で働く男の子から「ルーさん! 行き付けのビデオ屋の店長から,お小遣い稼ぎで,ホモビデオの出演バイトしない !? って声をかけられちゃいましたよ〜.」って話をされた時があったんだ! 「チンポ勃たないっすよー,って言ったら,女性がフェラで勃たせてくれるんですって! でもオレ何か怖くて断っちゃいましたよ!」.あの時,何て応えたかは覚えてないけど,(うわ〜ボクやってみたい! 女性の手なんか借りなくても…)って強く思ったのを覚えている.その後も,仕込みで一緒の日は,(どうにかあの話アプローチ出来ないかなぁ? でも,しつこく聞いて変な疑いを掛けられたら,嫌だし…)って,結構長い間,囚われていたなあ.
 屋台村では,通っているうちに色々な人達と仲良くなった.同業の飲食店関係は勿論だけど,別の屋台でバイトしていた男の子と,その友達とも.彼らとは屋台村以外でも,カラオケボックス行って,皆が小便を我慢出来なくて,1つの便器に4人で連れションしたのを思い出す.その内の1人なんて,「ルーさん! 俺のチンコ,勃つと180度逆さになっちゃうんすョ!」.ボクが,「えっ! マジ !?」って爆笑すると,「でも,この1年でキャバ嬢100人とはヤッてますョ! しかもホテル代は,殆ど向こう持ちで!」って! 別の1人,ちょっと皮が…って奴は,その後,何時の間にか結婚していて,「ルーさん! 双子のパパになっちゃいましたよ〜! 女の子! 可愛いんだ!」って….「へぇ〜,おめでとう!」って握手するんだけど,やっぱり,そういう話を聞くのは,学生の頃からだけど,何か胸にギュ〜っと重さを感じる様になっていた.
 その内,初めて「ニューハーフ」に連れて行って貰ったんだ! 深夜0時までは,普通のキャバで,過ぎるとメンバーがチェンジするんだけど…その時は,どこかのママさんに,ボクの苦手な例の店長が同席する際に,たまたま連れて行って貰っただけで,内容的に思い出とかは無かった.だけど,後日直ぐに1人で入ったんだ! 始めの何回かは,玉だけは抜いて竿は残したまんま!っていうMちゃんが面白くて通っていたけど,それから間もなく,Iちゃんにハマった! 彼女は自分の話を10代の頃から包み隠さずしてくれた.感情の起伏が激しかったけれど,魅力的で惹かれるものがあった.屋台村で知り合った男の子を連れて行った事もあった.彼には引かれちゃったけどね….
 それから少しして,Iちゃんが独立して,同じ通りに店をオープンしたんだ! ニューハーフはIママだけで,その他にホステス1人とおなべ志望の女の子2人,そしてホストには,先程話した,屋台村の男の子達を雇ってだ! 少しずつ足を運ぶ回数が増えて行った.キャバクラ行くよりも,気分的に楽で落ち着けたんだ.
 その後Iちゃんは繁華街から外れた所に店をオープンした.そこは,深夜仕事を終えた水商売の方達が来る様になって,盛り上がって来るのは深夜2時3時からだった.ボクが店を終えて直行しても0時を過ぎているとはいえ,貸し切り状態だった.そんな中ボクはママや,おなべさんのAちゃんやらと,話したり,歌ったり,トランプで賭け事したりしながら,たわいなく飲み続けた.お客も入って来てIちゃんも乗って来ると歌の合間に宝塚の一幕を演じたりする! もっと乗ると全裸になっちゃう!(笑)
 そのIちゃんが,よく口にしていたのが「整形するならタイよ! 値段の安さも技術も世界1よ!」って.普段,夕方Iちゃんが買い出しからお店に入る前に,よくボクの店に寄ってくれたんだけど,ある日の事だった.ボクの前のカウンターに1人の女性が座ったんだ.Iちゃんにそっくりだったけれど,顔には青たんが出来ていて痛々しかった.それに,微妙に雰囲気が違うような….声を掛けれずにいると…「ルーちゃん」って…この声は,Iママ! 「どうしたの〜 !? その顔 !?」って訊くと,「従業員(Aちゃん)たちに,骸骨呼ばわりされて悔しいから,タイでシリコン入れて来たのョ!」って….頬っぺたと下顎を指差して,「5万,5万,10万」って….まだ痛いから,いつもの「オーホッホッ!」って特有の勝ち誇った様な笑いは聞かれなかったけれど.
 その後もIちゃんは従業員をタイ旅行に連れて行ったりしていた.ボクのお土産は毎度タイ・ランドってプリントされたTシャツだった(笑).Iちゃんが言うんだ…「もうイヤ! だってAとか皆,男性グッズショップばっかりなんだもん! 私だって行きたい所あったのに,全然廻れなかったわ!」って.その頃からAちゃん他のおなべさんがIちゃんと一緒に,閉店後,新宿にホルモン注射を打ちに行くようになっていたらしいんだけど,これが驚きだった! それまで腕相撲勝負もボクは小指1本でも勝てていたのに,最終的には敵わなくなっちゃって….そのうち,彼女らが「ほらっ! ルーちゃん見てよ!」って腕毛や臑毛が濃くなって来たのを嬉しそうに見せるんだ! 挙げ句の果てには,「ルーちゃん! ボクのクリちゃん,こんなに勃起する様になったんすョ!」って指で長さを表して見せる.ボクも「うっそ! マジで〜 !?」って返すんだけど,何せ,見た経験が無いから,もう勘弁して〜って内心だった.
 そして到頭,ボクと仲良かったAちゃんが,胸を取っちゃったんだ! 子持ちの×1女性と一緒に生活して,養って行く為に,小型トラックの運転手の仕事に就いて,「家族を支えますよ!」って.平成16年位までは,ボクのダラダラと通う日が続いた.
 この当時も,勿論,自分がゲイとは思っていなかった…以前も話した通りだ.思いたくなかったから,真剣に向き合わないでいた.でも彼女達の生き様を目の当たりに見させて貰い,色々と感じる物があったのだと思う.その後,ボクがセクマイである事を受け入れられたのには,自分自身の形に囚われた幼少期からの生き様を,孤独感を取り除いてくれた純粋な仲間意識と,思いもしなかった自分の命への底力が,有ってくれたお陰だと思う.
 本当に,たわいない話しか出来なくて….「ルー! 彼女(Rちゃん)とは !?」…ですよね….次回は話させて頂きます.
by aa-sekumi | 2013-09-28 09:14 | セクシュアルマイノリティ | Comments(0)

10月のミーティングのご案内

☆★ 10月のミーティングのご案内 ★☆
    日時: 2013年10月17日(木) 19:00 〜 21:00
         19:00 〜 『分かち合い』
         20:30 〜 『ビジネスミーティング』
    場所: 新宿2丁目 コミュニティセンターakta
        http://www.rainbowring.org/akta/

*このミーティングはダブル・クローズドMですので,参加者は,
 レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー等
 のセクシュアルマイノリティの方でかつお酒の問題がある方
 限らせていただきます.またAAですので,分かち合いの内容は
 お酒の問題についてとさせていただきます.

by aa-sekumi | 2013-09-20 07:44 | Comments(0)

9月のミーティングのご案内

☆★ 9月のミーティングのご案内 ★☆
    日時: 2013年 9月19日(木) 19:00 〜 21:00
         19:00 〜 『分かち合い』
         20:30 〜 『ビジネスミーティング』
    場所: 新宿2丁目 コミュニティセンターakta
        http://www.rainbowring.org/akta/

*このミーティングはダブル・クローズドです.
 参加者はセクシュアルマイノリティの方で,かつお酒の問題がある方.
 AAなので,分かち合いの内容はお酒の問題についてとします.

by aa-sekumi | 2013-09-03 02:33 | 自助グループ | Comments(0)